お父さんのマリポタ日記

マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと(^_^;

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【笑うマトリョーシカ】早見和真 2021年11月

 四国・松山の名門校に通う二人の男がいた。後に代議士となった男は周囲を魅了する輝きを放っていた。秘書となったもう一人の男は、彼を官房長官へと押し上げた。「この政治家が、もし誰からの操り人形だとしたら?」。最初のインタビューでそう感じた新聞社文化部の女性記者は、隠された過去に迫る。2024年にTBSで櫻井翔玉山鉄二高岡早紀水川あさみ出演でドラマ化。

早見和真(1977年神奈川県生まれ。桐蔭学園高野球部出身。2学年上に高橋由伸がいた。2008年、その野球部時代の体験をもとに執筆した「ひゃくはち」でデビュー。同作は映画化、コミック化されベストセラーとなる。14年「僕たちの家族」が映画化、15年「イノセント・デイズ」が第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞、テレビドラマ化され大ベストセラーに。19年「店長がバカすぎて」が20年本屋大賞ノミネートされロングセラー。20年「ザ・ロイヤルファミリー」が第33回山本周五郎賞およびJRA賞馬事文化賞受賞。ほかに「小説王」「かなしきデブ猫ちゃん」(絵・かのうりん)など)



●ラストはスッキリしないかな

 人の影響を受けないなんてことはあり得ない。ほんの些細な事から、それこそ人生を左右することまでさまざま。子供のころなんて親や教師の考えや導きに従っちゃうことが多い。楽だし安心感がある。反抗期は別だけどね。それが成長するにつれ自分自身の意思、決断で先を見据えるようになる。でも、それへの試行錯誤の際にはどうしても人の影響があることは否定できない。本当の自分とは、と言われるとやはり説明が難しい。そんな強い人間でもないのでね。

 政治家を操る「マニピュレイター」はやっぱり秘書だった、では面白くないな。そう思って読み進めると、マトリョーシカの中から次々と人形が出てきて、息をつかせぬ展開となる。政治家の卒論がヒトラーの演説を指導したり、予言者となっていたエリック・ヤン・ハヌッセンという設定も興味深い。ただ、ラストはよく理解できずスッキリしないかな。ニセモノのふり、操り人形のふりをしただけなのか。あるいは最後に出てきた不気味な表情の小さな人形が彼だったのか。
 

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