お父さんのマリポタ日記

マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと(^_^;

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【家族じまい】桜木紫乃 2020年6月

 認知症の母と、齢を重ねても横暴な父。両親の老いに姉妹は戸惑い、それぞれ夫との仲も揺れて…。大人の諦観と慈愛に満ちた長編小説。『小説すばる』掲載を加筆し単行本化。

桜木紫乃(1965年北海道釧路市生まれ。高校卒業後、裁判所でタイピストとして勤めたが、24歳で結婚して退職し専業主婦に。2児を出産直後に小説を書き始め、42歳になる年に『氷平線』で単行本デビュー。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。2013年「ラブレス」で第19回島清恋愛文学賞、「ホテルローヤル」で直木賞受賞。2020年「家族じまい」で第15回中央公論文芸賞受賞。主な著作に「氷平線」「硝子の葦」「ブルース」「氷の轍」「緋の河」「孤蝶の城」「ヒロイン」「彼女たち」「谷から来た女」「青い絵本」「裸の華」「人生劇場」など。趣味はストリップ鑑賞)


●最後の1ページで救われた

 年を取るということはだんだんと子供に返っていくということ。前期高齢者で娘が2人いる身にとっては切なく、「認知症」となれば他人事ではない物語。身につまされるような重苦しい展開が続き、いったいどんな悲しい結末を迎えるんだろうと思ったら、最後の1ページで救われた。

 楽しかった家族の時代も、やがて子供が成長し、独立し、親が亡くなり、最後はひとり。でも家族という絆は、たとえ離れて暮らしていても、音信不通でも繋がっている。そう信じたい。

 なんだか「ホテルローヤル」に似ていると思ったら、「ホテルローヤル」のその後だったようだ。「じまい」は「終う」ではなく「仕舞う」で、縁を切ったりするのではなく、たたんだり片付けたりしてあらためて振り返るということ。なるほど。

 第三章から俄然面白くなり、最後の第五章までは一気読み。巧いキャラクター作りと構成だった。

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