お父さんのマリポタ日記

マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと(^_^;

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【生殖記】朝井リョウ 2024年10月

 生きとし生けるもののすべてに宿り、生殖本能として活動している〝私〟。次世代個体を発生させた瞬間に、その個体の意味とか理由とか価値とは「ハイ終了〜って感じ」になるのだが、ヒトはそうではないようで。2人目のヒトでオス個体の担当となった生殖器の〝私〟が軽妙に語る「同性愛個体」の生殖記。

 「正欲」から3年半ぶりの長篇。『北海道新聞』はじめ各紙に順次掲載されたものを大幅に改稿し単行本化。

 ※朝井リョウ(1989年岐阜県生まれ。2009年「桐島、部活やめるって」で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。13年「何者」で第148回直木賞、14年「世界地図の下書」で第29回坪田譲治文学賞を受賞。他に「チア男子!!」「星やどりの声」「もういちど生まれる」「少女は卒業しない」「スペードの3」など)

●世紀の、いや性器の名作

 ユーモアたっぷりで、今風の会話口調で書かれていて読みやすい。けど内容は「ヒトの進化論」のようで重い。確かになぁ、生物って子孫を作ればそれでOKなんだけど、ヒトはそれだけじゃ幸福にはなれないように進化しちゃったからねぇ。面倒だ。

 雨の日に面白過ぎて一気に読破。寿命を効率よく消費? いえ、次へ向かうための充実の時間だったよ。それにしても3人が言いかけた言葉はなんだったんだろう? 何となく想像はできるが、気になるなぁ。「正欲」とは異なる方向からだが、多様性をテーマにした世紀の、いや性器の名作。

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