お父さんのマリポタ日記

マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと(^_^;

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【情熱】桜木紫乃 2025年7月

 40年ぶりに再会を果たした同級生のカメラマンとスタイリスト、「ボケたら関係解消」が条件の70代ホストと美容師…。生き惑う大人たちの物語全6編。『すばる』『小説新潮』掲載を単行本化。

 ※桜木紫乃(1965年北海道釧路市生まれ。高校卒業後、裁判所でタイピストとして勤めたが、24歳で結婚して退職し専業主婦に。2児を出産直後に小説を書き始め、42歳になる年に『氷平線』で単行本デビュー。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。2013年「ラブレス」で第19回島清恋愛文学賞、「ホテルローヤル」で直木賞受賞。2020年「家族じまい」で第15回中央公論文芸賞受賞。主な著作に「氷平線」「硝子の葦」「ブルース」「氷の轍」「緋の河」「孤蝶の城」「ヒロイン」「彼女たち」「谷から来た女」「青い絵本」「裸の華」「人生劇場」など。趣味はストリップ鑑賞)

●じんわりと感動

 後悔、未熟、破綻、失望、絶望、諦念……。若さで突っ走った時代を過ぎ、やがて味わうそんな感情、思い通りならなかった人生。しかし、それも年月を積み重ね壮年、老年となって肩の力も抜け、人生を静かに振り返り見つめ直す。そしてそれと折り合い、自分を納得させ前を向いていく。そんな姿が描かれている。年を取るっていいもんだなぁ。

 じんわりと感動させ、共感させてくれる心温まる短編集。「家族じまい」に登場したジャズピアニストのトニー漆原と、そのバディだったサックス奏者の紀和の後日談となる「グレーでいいじゃない」、ずっと百点を取り出世街道を走っていた五十歳独身の裁判所職員が突然、釧路に〝都落ち〟する「らっきょうとクロッカス」が心に響いた。

 そして何と言っても勃起もしなければ性欲もない、老人ホストの74歳がひもとなる「ひも」。書き出しの1行目で桜木紫乃の世界に引きずり込まれた。最高(^o^)

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