プロポーズされた翌日、恋人が盗撮で捕まった-。信じるとは、許すとは、愛するとは何かを問い、男と女の欲望のブラックボックスに迫る恋愛小説。『STORY BOX』掲載を大幅に加筆改稿し単行本化。
※一穂ミチ(2007年「雪よ林檎の香のごとく」でデビュー。劇場版アニメ化もされ話題となった「イエスかノーか半分か」などボーイズラブ小説を中心に作品を発表して読者の絶大な支持を集める。初の単行本一般文芸作品「スモールワールズ」が22年本屋大賞第3位、吉川英治文学新人賞を受賞したほか、直木賞、山田風太郎賞の候補に。「光のとこにいてね」が23年本屋大賞第3位、直木賞候補作。24年「ツミデミック」で第171回直木賞受賞)

●後編の方に読み応え
盗撮をしてしまった恋人と別れるかどうかで悩む新夏(にいか)が主人公の「恋とか愛とかやさしさなら」と、盗撮をしてしまった啓久(ひらく)が主人公で、盗撮相手に突然声をかけられた所から始まる、後日談といもいうべき「恋とか愛とかやさしさから」とからなっている。
どちらかというと後編の方が読み応えがあり、物語としても面白く分かりやすかった。前編は葛藤する姿は分かるが、なんとなくモヤモヤしてあまり理解できなかった。期待していただけにちょっと残念。まあ、正解はないし、自分が納得した答えを出すしかないんだろうけど、難しいね。
それにしてもなんで酔った時じゃなくて、その翌朝に盗撮しちゃったんだろう。それが「出来心」ってやつなんだろうか。
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