40歳のこたつ記事ライター・猪名川健人は、とある零細婚活会社の紹介記事を引き受ける。地味な婚活パーティーに現れたのは、驚異のカップル成立率を誇る伝説の司会者・鏡原奈緒子だった…。『別冊文藝春秋』連載を単行本化。
※宮島未奈(1983年静岡県富士市生まれ。滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒。2018年「二位の君」で第196回コバルト短編小説新人賞を受賞(宮島ムー名義)。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR-18文学賞」大賞、読者賞、左近賞をトリプル受賞。同作を含む「成瀬は天下を取りにいく」がデビュー作で10万部を突破し、2024年本屋大賞を始め15冠受賞)

●期待通り存分に楽しめた
こたつ記事ライターの主人公・猪名川健人といい、婚活マエストロの鏡原奈緒子さんといい、どの登場人物も個性豊かで魅力的。すべてに共感でき、温かな気持ちで一気読み。一生結婚しないと諦めていた猪名川がどんどん「婚活沼」にはまっていくのが面白過ぎる。婚活パーティーってそんなに楽しいのか!
舞台は浜松市。たぶん地方都市の方が設定には合ってるんだけど、なぜ浜松市かと思ったら宮島さんの出身が静岡県だった。そしてやっぱり出てきた琵琶湖のミシガン号。最後は思わず吹き出すシーンもあったりして、期待通り存分に楽しめた作品だった。
インタビューによると「マネー関連や通販サイトの記事を書くライター」の経験もあるそう。詳しいわけだ。
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