行き先非公開で現在地点表示機器(GPS、スマートフォン)使用不可のブルベ練習会、ミステリーブルベに2年ぶり4度目の参加。開催日11月1日の1週間ほど前に主催のAR日本橋からメールがきて、今年のスタート地点は「小梅児童遊園」、距離は90〜110キロということがようやく判明。最寄り駅は押上と、とうきょうスカイツリー駅らしい。さて、今年はどこへ連れてってくれるのだろうか。
当日は始発から2番目の電車で押上へ向かう。乗り換えなしで行けるからいいけど、長い旅だった(T_T)

輪行を解除し、スカイツリーの下を通ってスタート地点の「小梅児童遊園」へ。午前7時半のスタートは4人で、他の時間帯のスタートを合わせると参加者は十数人と例年に比べて少なかったようだ。
スタート直前に渡されたキューシートを見るとA4の表と裏いっぱいに書かれているが、進む距離はたった26.8キロ。区間距離で1キロ以上進むのはまれで、ややこしそうだ。
ミステリーポイント(MP)には「ラジオ」とか「東京FM」とか「文化放送」とか。隠しテーマは放送? そういえばNHKが放送100周年とかいってたような気がする。

午前7時半、スカイツリーの横を通ってミステリーブルベ開始。浅草寺前を通り、秋葉原、東京駅から皇居を反時計回りにぐるり。半蔵門から紀尾井町、四ッ谷、赤坂、六本木、芝公園と走って、最初のチェックポイントの愛宕山へ向かう。
もちろん順調なわけはなく、これまで同様、行ったり来たりの繰り返し。100メートルや200メートルで曲がれと言われても、明確な目印がないと迷ってしまうよね。それは参加者全員が同じだったみたいで、みなさん苦労されたようだ。
その中でも自分が一番迷ったようで、到着直後にスタッフが撤収準備を始めたよ。オレが最後か。仕方ないか。26.8キロ走るのに3時間近くかかってるもんねぇ。
MP①スカイツリー(押上=J-WAVE、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送など送信)


MP②ラジオ体操発祥の地(神田=千代田区立佐久間公園。昭和3年に国民保険体操と名付けられて始まったラジオ体操会発祥の地のひとつ)

MP③ラジオ会館(秋葉原=ラジオ放送とは関係ないが、家電、オーディオなどの販売店が入居する商業ビル)

MP④ニッポン放送(丸の内)

MP⑤東京FM(麹町)

MP⑥文化放送発祥の地(四ッ谷=1952年東京で2番目の民間放送として電波を発し、2006年まで54年にわたりラジオ放送を続ける)

MP⑦TBS(赤坂)

MP⑧J-WAVEけやき坂スタジオ(六本木)

MP⑨東京タワー(芝公園=1958年12月23日完成。東京スカイツリー完成までNHK FM、TOKYO FMなど送信)

MP⑩NHK放送博物館(愛宕山=NHKの前身のひとつ、東京放送局が1925年3月22日にここからラジオ本放送を送信)
実は最初の愛宕山のチェックポイントはミステリーポイントも兼ねており、「NHK放送博物館」があった。ところが、チェックを受け安心したのか、ここがミステリーポイントだということをすっかり忘れ、左手を見たら愛宕神社があったので記念撮影し、折り返して次へ進んでしまった。
後で地図を見ると、NHK放送博物館は少し奧にあったようだ。なので、ミステリーポイントでここだけ写真がない。一番重要なポイントなのに…。痛恨(T_T)

さて、次のキューシートを見ると、最終的には横浜・みなとみらいから野毛山へ向かうようだ。自宅へ近づくが、ゴールは都内なので再び離れることになる。複雑ですな。
MP⑪文化放送(浜松町)

発見に苦労したのが田町の「放送記念碑」。田町駅東口にあるようだが見当たらない。記念碑だから目に付く所にはるはずと思ったが、駅へと上る階段の裏に隠れるようにあった。田町駅周辺は自分の学生時代からは大きく変わっていて、周辺が開発されたことで奧に追いやられた形になったのかな。
MP⑫放送記念碑(田町=1925年に東京放送局が当時ここにあった東京高等工芸学校の図書室を仮放送所としてラジオ第一声を送り出す)

北品川では旧東海道を通る。昔の面影が残った、いい雰囲気の通りでわざわざブルベルートにしてくれたのかと思ったが、通りを出て左折したところにミステリーポイントがあったので、そうでもないようだ。時間があればじっくり味わいたい通りだった。
MP⑬聖蹟公園内ラジオ塔(北品川=塔内部にラジオ受信機を内蔵。昭和13年に設置された東京都内で現存する唯一のもの)

今年は定番の小金井公園に行かないのかなと思いつつ、第一京浜を横浜へ向かって走る。交通量が多く、できれば走りたくないんだけどね。仕方ない。
MP⑭FMヨコハマ(横浜ランドマークタワー10階)


横浜ランドマークタワーに寄り、野毛坂を上った後、野毛山公園をぐるりと回るが、これで合ってるのかなぁと不安になりながら進む。途中で道が曲がっていて、ここは道なりなのか、キューシートにある左折でいいのかと迷う。電波塔まで来て、合ってたとひと安心(^_^;
MP⑮アール・エフ・ラジオ日本 野毛山無線基地



馬車道近くのファミマで次のキューシートをプリントアウト。なんと書かれているのか。20円を投入し「スパイ大作戦」のような気持ちでドキドキしながら待つ(^_^; これがミステリーブルベの醍醐味だ。
結果的にここが最終PCで、ゴールは代々木上原付近。トータル距離は98.7キロとあった。
再び第一京浜を走って東京へ戻る。六郷橋を渡って多摩川沿いへ行き、久々のミステリーポイントを通過する。
MP⑯ラジオ日本川崎送信所の電波塔(川崎市幸区、多摩川左岸の河川敷に設置。ラジオ日本の電波を神奈川県へ送るための送信アンテナ)

ミステリーポイントのほかに準ミステリーポイントというものもある。今回は千代田会館内のCBCラジオ東京支社、紀尾井町の日本民間放送連盟、そしてこれから通過する御殿山にある「ソニー発祥の地」。反対車線だが、「ガーデンシティ御殿山」内にあるファミマの前に記念碑があるらしい。
長い信号を待ってわざわざ行ってみたけど、見つからない。ファミマもない。坂を上っているうちに交番があったのでお巡りさんに聞いてみた。すると、さっき通り過ぎたところにあるという。「ファミマもありますか」と聞くと「あります」と即答。
でも戻ってみたが、見当たらない。なんで見つからない。不思議だなぁ、ま、いっかと諦めかけた時にふと気が付いた。坂の下に何かあるぞ。覗き込むと、あったあったファミマ。そこがガーデンシティの1階のようで、上り坂の道からは完全に死角になっていた。キューシートには写真付きで示されていたけど、モノクロだし、こりゃ分からんよ。


この後は五反田、恵比寿、神泉と走り、山手トンネルの先を行き過ぎてしまうという最後の迷走(^_^; 左折する通りが運悪く工事中で気が付かなかった。
MP⑰東海大学代々木2号館FMアンテナ(代々木上原=1958年12月に東海大学がFM放送実験局を開局。その後60年5月に通信制の高校教育のための試験局「FM東海」を開局。このFM東海を前身としてTOKYO FMが開局された。現在も校舎の屋上に「FM東海」のアンテナが設置されている)

ゴールのファミマ上原三丁目店には午後4時15分に到着。98.7キロを8時間45分で走ったことになった。距離は後で封印を解いたサイコンで確認すると102.1キロ。3.4キロほど余計に走っていたみたい。GPSナビもスマホもない状態で、初見のキューシートでサイコンのあやふやな区間距離だけを頼りに走るというのは、どうぞ迷走して下さいというようなものだからねぇ。

今回のテーマはやはりラジオ放送100周年だった。1925年(大正14年)3月22日にNHKの前身である社団法人東京放送局(JOAK)が日本で初めてのラジオ放送を行ったという。インターネットが発展しているが、近年、音だけのシンプルなメディアのラジオ放送の良さが見直されており、100周年のこの機会にラジオ放送のこれからに思いをはせてみては、というのが今回の趣旨だった。

ゴール受付でのお楽しみは毎回振る舞われるスイーツ。この日はさいたま新都心のパティスリー アングランパの「ランドヌール」。ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムの開催地でもあることから自転車と縁を持ちたく、車輪に見えなくもないこのケーキに「ランドヌール」と名付けたという。ビアードパパの「パリブレスト」に対抗したのかな。おいしくいただきました。

ゴールからは久々にR246を走って帰宅。峠もない100キロだと、やっぱ走り足りないよねぇ(^_^; といっても日の暮れた茶沢通り〜246は地獄。多摩川を越えても地獄。自転車通勤以来の246だったけど、厳しい31キロだった。それでも輪行の手間と3連休の電車の混み具合を考えると、まだマシかな。
さて、来年の隠しテーマは何だろう。今から楽しみだねぇ(^o^)
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